暗闇効果とは、暗闇が持つ不安感や秘匿性、一体感を感じやすい事に影響を受け、 他人との関係が急速に親密なものになりやすくなる効果の事なのです。 近くにいかないと見えないということや、不安な気持ちを打ち消すために誰かの近くにいたいという感情や 容姿の欠点を隠してくれる事による安心感などにより、物理的そして心理的な距離が縮まるとされているのです。 これはアメリカの心理学者ガーゲンが行った実験でも明らかになっているのです。 ガーゲンは暗闇の中での対人関係の親密度はどのように変わるのかという実験を行いました。 お互い誰だか分からない男女のグループを2組作り、 一方のグループを明るい部屋に、もう一方のグループを暗い部屋に閉じ込めました。 すると、明るい部屋にいたグループは、初対面の男女が取るような行動で、当たり障りない会話をしていたのに比べ、 暗い部屋にいたグループは、いつの間にか親密度が増し、抱きあったりする男女も現れるという結果になったのです。 結果として実験は中止になったらしいですが、暗闇というものの凄さを見せ付けられる結果なのです。 「関係を縮めるなら暗闇で」とは良く聞く言葉ですが、こういった理由があるからなのです。 「瞳孔」のテクニックも暗闇効果の一種だと思うのです。 なので、薄暗いバーでのデートなどは親密になりたい相手と行くには効果的なのです。