カナダの心理学者、ダットンとアロンによって発表された「生理・認知説の吊り橋実験」によって実証されたとする学説なのです。 実験としては、18~35歳までの独身男性を集め、渓谷に架かる揺れる吊り橋と揺れない橋の2ヶ所で、 男性にそれぞれ橋を渡ってもらい、橋の中央で同じ若い女性が突然アンケートを求め話しかけ、 その際に「結果などに関心があれば後日電話を下さい」と電話番号を教えるという事を行いました。 その結果、揺れる吊り橋の方の男性からはほとんど電話があったのに対し、 揺れない橋の方からはわずか一割くらいであったというものなのです。 これにより揺れる橋での緊張感を共有した事が恋愛感情に発展する場合があるという事になるのです。 「つり橋理論」は実験のみで厳密に立証されている訳ではないのですが、現在まで概ね正しいとされているのです。 さて、こちらの実験ですが、結構な方がご存知だと思うのです。 TVや雑誌でも良くとりあげられてますし、皆さんの中にも、 デートは遊園地でお化け屋敷とか、ジェットコースターなどが良いとか聞いたことがある方も多いと思うのです。 ただ、正直なところ、遊園地でデート出来るような関係ならそのまま行けそうな感じもしますし、 そもそもそこまでに辿り着くことが難しいといったこともあり、 「つり橋理論」については、理解はしてるけども、使い道がないなぁと思われる方も多いのではないかと思うのです。 ところが、この「つり橋理論」、単純なように見えて、実は結構応用が効くって知ってましたか? 緊張感を共有した事が恋愛感情に発展する場合になるということは、 相手が精神的に不安がある、恐怖を持っている状況でも良く、それを共有することで恋愛感情にも結びつくということでもあるのです。 つまり、一緒に怒られたり、秘密を共有したりするドキドキ感だけでもそれを引き起こすことが可能なのです。 簡単な話、酒を飲むだけでも、似たような効果も起こせちゃったりもするのです。 この「つり橋理論」をしっかりと覚えておいてくださいなのです。 一撃必殺技というものではありませんが、柔道でいうところの崩しのテクニックです。 他の技を使うときにこの理論がわかっていると相手に技を掛けやすくなりますよ。 自分なりに上手く取り入れてぜひ使ってみてくださいなのです。