ドア・イン・ザ・フェイスとは、人間心理を利用した交渉テクニックの1つで、本命の要求を通すために、 まず過大な要求を提示し、相手に断られたら小さな(本命の)要求を出す方法なのです。 アメリカの心理学者チャルディーニが行った実験で、次のようなものがあるのです。 最初の依頼「これから2年間、毎週2時間ずつ青年カウンセリングプログラムに参加してもらいたい」 第2の依頼「ボランティアとして、1日だけ、子供を動物園に連れて行ってもらいたい。」 最初の要請はほとんどの学生が断ったのですが、断った学生に第2の依頼をすると、約50%の学生が引き受けてくれたのです。 ところが最初のステップを踏まず、いきなり第2の要請をすると、17%の学生しか承諾してくれなかったというものなのです。 このように人間は、相手の申し入れを断ることに罪悪感を持ってしまい、次の要求では何とかしようと考えてしまうのです。 この心理を応用したのが、「ドア・イン・ザ・フェイス」というテクニックになるのです。 このテクニック、お父さん(伊藤いっせい)は主に、家電屋さんでの値引交渉で使っているのですが、もちろん恋愛にも使えるのです。 例えば、 「遠出したいね。ドライブしよーよ」 「えー。」 「冗談だよ~。近場でご飯にしよ」 こんな使い方をしたりするのです。 本来の目的を達成する為にそれよりも無茶なことを要求して、本来の目的のハードルを下げるのです。 これをわかっていれば、色々応用が効くと思うのです。 恋愛、仕事、日常生活など様々な場面で非常に使えるテクニックなので是非ともマスターしてくださいなのです。