これは、心理学でいうところの「自己開示」というものを利用しているのです。 まず、自己開示について説明しますのです。 自己開示とは、自分の様々な情報を相手に伝えることなのです。 子どものころはこんな人間だったよとか、 過去の恋愛はこうだったよー、といった個人的な話をすることを指すのです。 当然のことながら、人は親しい相手にほど自己開示を行う傾向にあるのです。 お互いにどれだけ相手のことを知っているかが、親しさを現す基準になっていることもあるのです。 また自己開示には、「自分が自己開示をすれば相手も同じぐらい自己開示をする」という法則があります。 相手が打ち明けてくれたことに対して同じくらいの情報を与えることで、バランスをとろうとする心理的な作用が働くのです。 このことは「自己開示の返報性」といいまして、 簡単に言うなら、自分が過去の恋愛を話せば、相手も過去の恋愛を話してくれるし、 仕事の話をすれば仕事の話をしてくれるということなのですね。 さて、実はこの自己開示、失敗談や悩みごとなどのネガティブな情報の方が共感を得やすく、 相手の情報を引き出しやすいという傾向があるのです。 自慢話・成功話よりも失敗談の方が相手も共感しやすいのです。 確かに「私、こんなに凄いんだから」って言われても「ああ、うん。そうですね」としか言えないのです。 それよりも「私、こんな失敗しちゃって」とかだと安心して自分のことも話せる感じがするのです。 仲良くなるなら「自己開示」それも「失敗談や悩みを話す」ことがいいということなのです。 ただ、ぼくはこの中でも「笑える失敗談」をオススメするのです。 仲良くなってからディープな悩みなどは良いと思いますが、最初は「笑える失敗談」が良いのです。 初対面でいきなりネガティブ全快の悩み相談されても困ると思うのです。 というわけで、笑える失敗談をいくつか持っておくといいと思うのです。 さらに、これを応用すると、何かしら失敗した際にそれをネタに仲良くなるという手も使えるのです。