誰もがあてはまるような一般的な性格を自分にだけ当てはまる性格だととらえてしまうことをバーナム効果というのです。 アメリカ合衆国の心理学者ポール・ミールが、 興行師 P・T・バーナムの 「誰にでも当てはまる要点というものがある」という言葉から名付けたものですが、 アメリカの心理学者バートラム・フォアの名をとってフォアラー効果ともいわれているのです。 フォアは「フォアの実験」と言われるものを行い、このバーナム効果を実証しているのです。 フォアは学生たちに性格についての心理検査を実施し、 その検査の結果に基づく分析と称して事前に被験者とは無関係に用意した、 ・あなたは他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っており、それにかかわらず自己を批判する傾向にあります。 ・また、あなたは弱みを持っているときでも、それを普段は克服することができます。 ・あなたは使われず生かしきれていない才能をかなり持っています。 ・外見的には規律正しく自制的ですが、内心ではくよくよしたり不安になる傾向があります。 などの文章を、検査を受けた学生学生たちに見せ、分析がどれだけ自分にあてはまっているかを、 0(まったく異なる)から5(非常に正確)の段階でそれぞれに評価させたところ、平均点は4.26と高得点だったのです。 このように誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、 自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう現象が起きることをフォアは実証したのです。 このバーナム効果、占いなどでは良く使われておりますが、 会話を広げたり、信用させるテクニックとして非常に使えるテクニックになるのです。 もちろん恋愛にも使えるのです。 使い方としては、会話の中で疲れてそうな相手に、 「仕事大変そうだね。○○くんって、大変なの分からないように見せてそうだけど、見えないところで頑張ってそうだもんね。」 などの当てはまりそうなことを相手に伝えて納得させることなのです。 そうすることで相手から見て良き理解者という立場に自分を置いてもらうことが可能になるのです。 バーナム効果は会話の中で非常に使えるテクニックですので、 是非、だれにでも当てはまりそうな言葉を頭の中にストックしておいてくださいなのです。 これについては事前の準備が大事なのです。 そして、なるべくなら相手に合わせてより当てはまりやすい言葉をチョイスしておけるようにしておくと良いのです。 あと、違うよーって言われた時はすぐにフォローできるようにしておきましょうなのです。 例えば、上の例に「全然頑張ってないよー。暇すぎて疲れちゃうんだよー」って言われた場合は、 「頑張ってる人ほど頑張ってないっていうもんね。○○くんは出来る男っぽいもん」などなのです。 会話が苦手という方は暇なときに頭の中でロールプレイングしておきましょうなのです。 いざというときに役に立つと思うのです。 頑張ってくださいなのです。