さっそくですが、皆さんにお願いがあるのです。 「猫を想像しないでください」 …どうですか? これを言われるとついつい猫を想像してしまいませんか? このような現象を、心理学では「否定命令」と言うのです。 「~しないで下さい」と言うことにより「~しなさい」という指示を相手の無意識に伝えることが出来るのです。 何故かというと、人間の潜在意識は否定の言葉を受け取らないように出来ているからなのです。 上の猫の例ですと、脳はまず「猫」をイメージしてから、 意識的にダメなこと・してはいけないという認知をするというステップを踏むのです。 例えば、「彼氏が本気で欲しい人以外は、読まないでください。」 という告知があると、ついつい読みたくなってしまいませんか? これもその「否定命令」を使ったものだったりするのです。 だから、浮気性の人に「浮気しちゃダメだよ」と言ってしまうのは実は逆効果だったりするのです。 好きな相手に使うとしたら、 「すぐ酔っちゃうから飲まさないでね」などが効果的なのです。 これの作り方は実はコツがあるのです。 「相手にどのような想像をして欲しいのか?」 これを考えて作ると簡単に出来るのですよー。 ちなみに催眠療法で暗示法をやる際に「否定命令」の暗示文は作らないようにと言われているのです。 これも脳の潜在意識は否定の言葉を受け取らないからという理由からなのです。 これを意識して会話を作るのは非常に大変ですが、暇な時にでも会話のテンプレートとして作ってもよいかもしれないのです。