「ダブルバインド」。 これはホント使える技だと思うのです。 なんというか応用の幅が効く感じなのです。 これは行動を縛るという技なのですが、理屈を知れば如何様にも使えるのです。 ダブル・バインドとは『二重拘束』と翻訳されるように、二つの異なる内容のメッセージを受け取ることで 精神状態が拘束されて身動きが取れなくなることを意味するもので、グレゴリー・ベイトソンによって発表されたものなのです。 例としては、 「本当のことを言えば怒らん!言え!」って言いながら怒っている上司といったものでしょうか? どうしていいかわからなくなり身動きが取れなくなるというものなのです。 もう一つあるのです。 「土曜か、日曜に飲みに行かない?」 こちらは、どちらかに飲みに行くことが前提となっていて、飲みに行かないという選択肢を与えない。 後者の方がTVや雑誌では良く出てくるので、ご存知の方もいるかもしれないのです。 要するに選択肢を縛ってしまうものなのです。 後者はミルトン・エリクソンが独自に使用していた技でして、「治療的ダブルバインド」と呼ばれているのです。 この「治療的ダブルバインド」が有名だと思うのです。特に恋愛系の技法では。 さて、このダブルバインドをどう使うかですが、使うのならばいきなりは使わないことなのです。 急に、土曜か日曜に飲みに行かない?って言っても、第三の選択肢「行かない」が顔を出しちゃう可能性があるのです。 使い方として例えば、 「今度女子会の幹事やることになったんだけど、店が決まらなくて。 AさんってBARいっせーとか居酒屋いっせーとかって行った事ある?」 「うーん、ないなー。どんなとこ?」 「私も行った事ないけど、BARいっせーは落ち着いた雰囲気でマスターのいっせーが溜息をついてる素敵な店で、 居酒屋いっせーは、いっせー店長がサンバを踊りながら酒をついでくれるとこって友達が言ってたんだ。 面白そうじゃない?Aさんだったらどっち行ってみたい?」 「BARいっせーかな。サンバはちょっと。」 「だよね、BARいっせーだよね。金曜か土曜空いてない?一人じゃ行きづらくて。」 こんな感じで一貫性を持たせたり、理由付けなどとくっ付けるのが良いと思うのです。 この技法は、相手をOK前提という形に持ち込むことで誘導する技法なので、ビジネスでも何でも使えるのです。 これだけなら細かい理屈いらないんじゃ?そう思った方も多いと思うのです。 でも、大事なのです。 実はこの技の大事なところは、「OKな前提を作り、選択肢を縛る。」ここにあるのです。 そうなのです!これ、ものすごく応用できるのです。 その一例として、お父さんがここから考えて使っているのが前提トリックなのです。 色々考えて使ってみてくださいなのです。